わすれな草

日本なら「松竹」とか、ハリウッドなら「ワーナーブラザーズ」とか。ロゴが出た後に、日本だと「kitano film」などと出たりしますが、香港映画も製作会社の名前が入ります。

この映画は、「UFO」の製作。私は最初にこの文字が出て来るだけで、なんとなく安心します。
ああ。ちゃんと良心のある「はーーとふるこめでぃー」を見られるな。と。やはりこの映画もその期待は裏切りません。

「おお、ニコラス・ツェーにサム・リーにスー・チーにスティーブン・フォンに・・・今をときめく若手が沢山でているのね、いいね。いいね。若いね。見てみましょ。」
と、思って見始めたら、私には始めからおわりまで、小太りのおじさん「エリック・ツァン」の映画でした。(ちなみにエリックツァンは「UFO」の重鎮。製作に関わっています。)

最初のうちはその、小太りエリックツァンっぷりに笑っていたのですが、しまいには、ちょっと食傷ぎみになりました。

しかし、エリックツァンの出鱈目の回想シーンが、とてもいいです。楽しい。

音楽に載せて、70年代の回想をサムリーとスティーブンフォンが演じてます。若いチンピラが喧嘩ばっかりしている、というシーンなんですが、急に映画が変わってしまったの?という印象を受けます。映画全体のトーンも決して嫌いではないですが、このシーンだけ、特に好きです。

実は大学のころ「大人計画」ばかり見ていたのですが、なんとなーく宮藤官九郎とサムリーが似ているような気がします。ちょっと凛々しくなったのがサムリー?(すいません。勝手な妄想です)と言う感じ。
でもでも、やっぱりアイドル、ニコラスツェーもいいです。いよいよ殺しにいくぞ。と言う所で震えが来ている感じとか、お母さんとのやりとりとか。
あとはサンドラ・ン。サンドラ・ン大好き。真面目な顔しておもしろいことをやらせると、本当にいいです。

トニーレオン、レオンカーファイ、レスリーチャン・・といった黄金時代のスターから、若手に移行しても、「UFO」はまだまだ続いていっているのだなあ、となんとなく安心した映画でした。
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