2007年3月29日(木)

昨日の夜はぐっすり寝たにもかかわらず、体は本調子に戻らず。そりゃそうだー。
とりあえず、朝食のあっさりヨーグルトとりんごのコンポートを食べて、部屋でのんびり。
朝九時になってようやく動き出す。

とりあえず、ホテル近くのアレジア教会に行ってみる。
昨日のモーの教会での感動があって、そういえば、町中いたるところに教会があり、
誰でも入っていいので、すこしお邪魔する。

キリスト教徒でもなんでもないけれど、心が落ち着く。
調度朝の礼拝みたいで、奥の方から賛美歌が聞こえていた。

日本のお寺とか神社は、気軽に入って座れる所があるのではないので、
文化がまるで違うのだと実感。

ゆったりしながら、右岸までバスで移動。

一本道をひた走る。
パリはバスがいい!って勧められたけれど、本当その通り。
普通のバスが観光バスのようだ。古い町並にようやく慣れてきた。

セーヌ川を渡って、右岸に来た所でバスを降りる。

本日の目的地はルーブル美術館。
二駅だけ地下鉄に乗るとパレロワイヤル・ミュゼ・ドゥ・ルーブル駅。
この駅を降りたらすぐ美術館の入り口だった。

なんと今回のツアー。なぜかルーブル美術館のタダ券付き。
9時半くらいだというのにすごい人だったけれど、券もあったせいかわりとすんなり入れる。
左の透明ピラミッドの下が入り口。
地下から入る。
ピラミッドの中から見たルーブル。
ルーブル美術館。一生に一度は来たいと思っていた。
ミーハー根性丸出しで、今回のお目当てはやっぱりモナリザ。
とにかく館内が広く、今日は三分の一見られればいいやといざ中へ。
大きく分けて、三棟からなるので、とりあえず、モナリザのある棟へ進む。

館内全部が巨大アミューズメントパークのよう。
地下は石造りでエジプト仕様だし、地上階は、昔の建物そのままに、宮殿の中に稀代の名画が本当に
所狭しとぎゅーぎゅーに並んでいる。

まさに観光客のメッカ。巡礼地。アジア人、アメリカ人、その他ヨーロッパの方々、
フランス語がほとんど聞こえないような有り様だった。

こちらを見ればオベリスク、あちらにはドラクロアの女神に先導された人々の絵画、
こちらの壁はナポレオンの戴冠式。

あまりに有名な絵が並び過ぎて実感がわかない。これは本当にホンモノなのか?

そんな中、ものものしく特別に展示されていたのがモナリザ。

絵の前は縄でしきられ、監視員が常に人々を注意し、絵の前には黒山のひとだかりができている。

モナリザって、ただ印刷物などを見ると、なにがそんなにいいんだい?という感じだけど、
ホンモノは、手に触れようとしても、そのまま中に入っていってしまうような感じがした。
とにかく見ていたら、どこまでも奥底まで行ってしまうのではないかというぼんやりと奥深い感じ。
見てても見てても飽きないし、とにかく綺麗だった。

背後からは広東語が聞こえる。ここにも香港人が!おそるべし!っていっても私も日本人だけど。
その場で模写?したモナリザ・・。
我ながら酷すぎる。。
オベリスクもその場で描いたよ!
ははははは!
印象派の絵画の前ではちゃんと模写する人々がいた。
いいなあーホンモノの絵画の前で模写なんて幸せだなあ。私も今度はじっくり描きたい。。
っていっても実力は上のくらいなんだけど。。

絵画を一通り見てまわって、彫刻、そして
地下に降りて行くとエジプトの展示になる。
絵画以外は撮影ok。激写され続ける
ミロのビーナスさん。
胸はわりと上向きよ
マチスのような天井画。
マチスなのかな?
乾〜杯! うへへ
足の指、長い!! 足も長い!!
アミューズメントパーク仕様 隠れた所にトイレ発見。
大きい丸で大を、小さい丸で小を流します。
さあ、お腹も空いてきたのでルーブルはこれくらいで後にする。

毎日コートを着て行っては汗だくになっていたので、
今日はコートを着なかったら、今日に限って寒い。。寒い。寒い。。
寒くて頭が廻らないくらい。

そんな寒い中でもルーブルの隣でセーヌ川をこっそりスケッチしていたら、
その最中に外国人観光客に囲まれてしまう。

逃げるわけにもいかず描き続けるものの、いまいちも良い所。とほほ
真ん中にシテ島が。
奥にはノートルダムですのよ。
おほほ。良くわからないですね。。
寒い寒いと思いながらそのままサンジェルマンデプレまでたどりつく。
とにかく温かくなりたいと、サンジェルマンデプレの教会前のカフェに入る。
全くよくわかっていなかったけれど、ここが観光客のメッカ、ドゥ・マゴだった。

メニューを一所懸命読むも、コーヒーしかわからず。どれがタベモノナノデスカ???
サラダが16ユーロとかは読めます。サンドイッチも15ユーロ?タカスギデス。。

とにかく、カフェオレと一番安いメニューを注文(2.5ユーロくらい)したらクロワッサンが出てきた。
はあ、一安心。

お隣さんも英語をしゃべっている。おのぼりさんだらけなのかしら?

ゆっくり食べてもやっぱりあんまり調子はよくないみたい。でもコーヒーは美味しかった。

「パリのルール」を広げると、近くにドラクロア美術館なる所があるみたい。
とりあえずここに行ってみようと、席を立つ。

地図で見ると、サンジェルマンデプレの教会のすぐ裏にある感じなのに、なかなか辿り着かない。
教会の裏では学生が映画の撮影をしていて、そのまわりを何度もウロチョロしてしまう。
すると、その映画撮影の奥にひっそりとドラクロア美術館が建っていた。
ここです。ひっそり。 美術館のエントランスを入ったところ。
ドラクロアが実際に暮した家とアトリエのある所。小さなお庭もあって気持ちがよかった。

おじいさんおばあさんの団体が少し居るくらいでゆったり。

後で気がついたら、ここはルーブル美術館の管轄の模様。
今日は一日ルーブル巡りだったみたいだ。
そこからは、お土産を探して練り歩く。
しかし、いかんせん手持ちのお金がない。
両替をしようと、銀行に行く度に断られ、カードはなんと、暗証番号がわからず使えずじまい。

それでも、サンジェルマンデプレ近辺の絵本屋さんで絵本を買溜めしちゃったり。
絵本専門店の品揃えで、なんと日本の作家のものも数多くあった。

いわゆる、「こどものとも」のような、薄い絵本を沢山買って、レジに行ったら、レジのおねえさんが、
「日本語でサンキューはなんて言うの?」というようなことを聞いてきたので、
「ありがとうです、」と答えたりして。こういうささいなことがなんとなく嬉しい。

今思えば、右岸辺りに戻ればよかったのに、そのまま
銀行を探し求めながらカルチェラタンまで出て、パンテオン、ムフタール市場と歩いて制覇。
なにやってんだか。。

その度に、靴だの籠だの、ちんまりしたものをちょろちょろ買溜め、
そのまま自然史博物館まで辿り着く。

今日は木曜日。夜の10時まで営業。と思って午後6時。ようやく辿り着いたら閉まっていた。。
なんと夜10時までは金曜日だけらしい。「パリのルー○」。。間違ってるよ!!とちょい半泣きに。

しかたなし。もう今日はホテルに帰ろう!と地下鉄に乗ろうと7号線のホームに辿り着いたら凄い人。
それもほとんど黒人とアジア系ばかりで(私もだけど)白人はほとんどいない。
来た電車も超満員の大混雑。

とにかく荷物を握りしめて戦々恐々としながらも、人波にもまれつつ乗車。
パリは、人の住み分けが出来ていると聞いていたけれど、その通りだった。

いつも使っていた4号線に戻ってきた瞬間、ホームも電車もガラガラ。乗っているのは
裕福そうな人ばかり。
はあ、コワカッタ。パリは奥が深い。

安心したのもつかのま、今度は駅を出た途端、土砂降りの夕立ちにやられる。
それでも、パリの人はほとんど傘をささない。

駅前のスーパーで雨宿りしてホテルへ。すぐにお風呂に入って一休み。

夜の9時半に待ち合わせて、なんと、海老蔵版の弁慶をも観覧していたみなさんとビストロで合流。

まだ本調子ではないので、情けないことに、ちょこっとずつの夕飯になるけれど、ここも美味しかった。
郊外アレジア近くのla regaladeというお店。昨日に比べると、野性度たっぷりだけど、
出て来るどの品も美味しかった。
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